「譲り受けたけれどあまり着ない着物、またサイズの合わない着物などタンスの肥しになっている着物を処分したい。」
そんな時には着物買取サービスが便利です。
しかし、買取を考える人の中には「思い入れのある着物だけに一円でも高く売りたい」と考えている人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はそんな大切な着物をより高く売るためのポイントを5つ紹介します。
保存状態には日頃から十分に気を付ける
着物のシミや汚れは買取額が下がってしまう大きな要因になります。
いくら価値の高い着物でも、シミや汚れがあることで買取額がグンと下がってしまうことも…。
着物をいつも気持ち良くきるためにも、着物をより高く売るためにも普段から以下のようなお手入れ、保管を行っておきましょう。
- 着物の着用後は湿気を取るために直射日光の当たらない場所で数時間陰干しする
- 柔らかいタオルを使って優しくホコリを払う
- 着物全体をチェックし、汚れがある場合には着物専門のクリーニング店に相談する
- 着物をしまう時には着物同士の摩擦による生地の劣化、また湿気から守るためにも一枚ずつたとう紙に入れて保管する
- 最低でも年に二度は虫干しを行う
着物の中でも絹100%の正絹(しょうけん)の着物は、特に湿気や水分に弱く、縮みやカビの原因にもなってしまいます。
着物着用後の陰干しは必ず行い大切に保管しましょう。
証紙があれば一緒に提示する
証紙(大島紬)
画像引用元:https://hirotatsumugi.jp/blog/7466
証紙がある場合は、査定時に一緒に提示しましょう。
証紙とは、産地や製法など着物の品質を保証する「着物の証明書」です。
全ての着物に証紙が付いているわけではありませんが、大島紬のような有名産地で作られた質の高い着物には購入時証紙が必ず添えられています(上の写真)。
この証紙があることで、一目瞭然品質を確認することができるので買取価格は高値で安定します。
全く同じ品質の着物でも証紙がなければ査定額が下がってしまうことも…。
高値で買い取ってもらうためにも購入時証紙が付いてきた場合には大切に保管し、査定時は必ず一緒に提示しましょう。
一刻も早く売る
これから先着用しないと判断した着物についてはなるべく早く買い取りに出しましょう。
着物は購入後月日とともに経年劣化し、以下のようなリスクが高まってしまいます。
- シミや汚れ
- シワ
- カビ
着物の変質を防ぎ、より高く売るためには早い段階で着物を手放すことがとても大切です。
特に購入後10年未満の着物は新品に分類され、シミや汚れなどのリスクが低いとみなされるため買取額も高くなります。
着物買取業者に売る
着物を売る時には着物の専門的な知識を持つ買取業者に査定を依頼するのも大切なポイントです。
着物のプロがしっかりと着物の品質を見極め適正な買取額を付けてくれるので安心して査定を依頼することができます。
一方、主に洋服を扱うリサイクルショップや古着屋には、着物の知識のある査定員が常駐していない場合が多く、高価な着物を安く買いたたかれてしまうこともあるためあまりおすすめはできません。
相見積もりでより高く!
相見積もりとは複数の買取業者に査定を依頼することです。
着物の買取額には「この着物はいくら」というような明確な決まりがありません。
そのため、買取額は業者によりまちまちなのです。
大手の買取業者は査定額が無料のところが多いため、最低でも2,3社に査定を依頼し、一番高い買取額が付いた業者に買い取りを依頼しましょう。
まとめ
着物をより高値で売るにはいくつかのコツがあることがおわかり頂けたかと思います。
高価買取のポイントをしっかり押さえて思い入れのある大切な着物をより高値で売りましょう。