高価買取されやすい着物の8つの特徴とは?

着物

「親族や知人から譲り受けたけれど着用の機会がない」「若い頃に着たものなので今はタンスの肥しになってしまっている」などいろいろな理由で着物を処分したいと考えている場合には、着物買取サービスを利用するのがおすすめです。

しかし、買取に出す場合「この着物が一体どのくらいの価値があるの?」などの疑問も当然出てくるでしょう。

そこで、今回は着物の中でも高価買取されやすい着物の特徴を8つ挙げ、それぞれ詳しく紹介していきます。

保存状態の良い着物

着物の保存状態が良いかどうかは買取価格にダイレクトに影響します。

せっかく高価買取が期待できる質の良い着物でも保存状態が悪いためにシミや汚れなどができてしまっていては安く買い取られてしまうからです。

着用後の陰干し、汚れがある場合のクリーニングなど適切なメンテナンスを行うことで、キレイな状態を保ちましょう。

こうすることで、着物本来の品質に相応した買取価格が付きます。

                                    

購入後10年未満の着物

着物の買取市場では、購入後10年未満の着物は「新品の着物」として扱われます。

これらの着物は保存期間が短いので、シミ、汚れなどのリスクが少ないためです。

今後着用しないと判断した着物は高く買い取ってもらうためにも、一刻も早く売りに出しましょう。

サイズの大きい着物

小さいサイズの着物は大柄の人には着る事ができないため、着る人が限定されてしまいます。

一方、背中心から裾までの長さが165cm以上の着物は大柄の人はもちろん、小柄な人でも問題なく着用できるため着る人の幅が広がります。

そのためサイズの大きい着物は売れやすく買取額も高額です。

高品質な正絹(しょうけん)の着物

着物は、絹や木綿、麻や化学繊維などさまざまな素材で作られています。

その中でも買取価格が高いのが絹100%で作られた正絹の着物です。

正絹の着物はその他の着物と比べ以下のような優れた特徴があるためです。

  • 上品な光沢
  • 肌ざわり良く、着心地も良い
  • 着崩れしにくい
  • 保温性、保湿性にすぐれている

ニーズの高い訪問着

着物には留袖、訪問着、小紋などいろいろな種類があります。

その中でも結婚式や子供の入学式、七五三などさまざまなフォーマルシーンで幅広く着用できる訪問着はニーズも高く、その分買取額も高額です。

着物の種類別のおおよその買取相場を比べてみると価格の差がよく分かるでしょう。

留袖1,000円~5,000円程
訪問着1,000円~30,000円程
小紋100円~10,000円程

人間国宝などの有名作家がてがけた着物

人間国宝 木村雨山の落款

画像引用元:https://komingei-miya.com/blog/20150415000000

人間国宝が手掛けた着物や帯は希少価値が高く、美術品としての価値も高いため他の着物よりもかなり高値で売ることができます。

人間国宝の中でも特に買取額が高いのは以下の作家です。

友禅作家 木村雨山の訪問着30,000円~550,000円程
西陣織 北村武資の帯80,000円~220,000円程

人間国宝など有名作家の手掛けた着物には「落款」という作者の印が付けられています。

落款は主に着物の衿先裏やおくみ裏にあります。

有名産地で作られた着物

友禅の着物や紬などの着物は他の着物と比べて買取額も高額です。

その中でも国の伝統的工芸品の指定条件で作られた着物は更に高値が期待できます。

有名産地で作られた友禅、紬の買取相場はおおよそ以下の通りです。

友禅(京友禅、加賀友禅、東京友禅など)3,000円~500,000円程
紬(大島紬、結城紬、牛首紬など)1,000円~500,000円程

証紙付きの着物

結城紬の証紙

画像引用元:https://www.eternel.info/?p=3158

有名産地で作られた着物や人間国宝が手掛けた価値の無い着物にはその品質を保証する「証紙」が付けられています。

この証紙があることで、査定員も一目瞭然、産地や作者などを確認できるため買取価格が高値で安定します。

全ての着物に証紙が付いているわけではありませんが、本来は証紙付きの着物なのに証紙が無いという場合には、買取価格が下がってしまう場合もあるので、証紙がある場合は大切に保管し、査定時に必ず提示しましょう。

まとめ

着物の買取価格は、保存状態と産地や作家によって大きく異なります。

日頃からのメンテナンス、証紙の保管などを行い品質の良い物は品質の良いまま賢く買い取りを行いましょう。

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